一つの鍵を持ってます。
それは自分です。
もう一つ鍵が増えました。
それは家族です。
どんどん増えます。
家族の鍵。友人の鍵、夢の鍵、恋の鍵。
秘密の鍵。プライドの鍵。正義の鍵。体の鍵。
そして新しく増えた鍵。
「守るもの」の鍵です。
この鍵を持つために、
どれかを失わなくてはケースに入りません。
あたしなら全部無理やりにでも持ちます。
「あの人、なんであんなにたくさん持つの?」
って言われても、あたしは全部大切なものだから
失いたくないのです。
それは難しかったりするんです。
心のドアが「今はどの鍵を回すの?」って
泣いているからです。
こんなにたくさんの鍵は一人で持つには重いのかな。
うまく全部は選べないのかな。
いっそのこと考えた結果は
「自分」の鍵をなくしました。
するとどうでしょう。
軸がぶれました。
他の鍵が叫んでます。
「何がしたいのだと」
友達の鍵と秘密の鍵がケンカします。
プライドの鍵と恋の鍵がケンカします。
御伽話はハッピーエンドを望むけど、
心のドアが開かない限りは
鍵の意味を失います。
いっそ全部捨てようと考えても
どちらにしても心のドアは開かない。
ずっと泣いて、涙して、とうとう錆てしましました。
そして心のドアは
一生開きません。
それがこの本の最終回。
こうなることは分かっていた。
そういう結末を言っても仕方がないので
明日の鍵を持って
ドアにさしてみようと思います。
開くかな?やっぱり開かないのかな・・・
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