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2011/03/09

18歳

君を後ろから抱きしめて 2時間の往復
寂しかったのが嘘だったように 君にしがみついて
辿り着く 小さな部屋だったけど 愛しい空間だった

18だったあたしには 少し大人なkissだった
タバコの香り サンドバック 焦げ茶色のソファー

毛布に包まって じゃれ合ったのは
幼少期の幼い子供のようだった

何時間も裸だったのに なんだろう
タバコの香りか香水の香りか
やさしい香りが包み込んで寒くなかった

「遠くに行きたい」
って言ったらすぐに走った
ガソリンの匂い 風の匂い

男らしいとこばかり見せるから
可愛い悪戯して
鼻に生クリーム
それをあたしが舌で舐める
それで十分だった

「みんながいない時の俺だけの顔」
そう言われ続けた
愛した人の前では人が変わる
「女の子ってやつ?」
って笑いながらやさしく抱きしめてくれた
甘えた いつまでも甘えた


あの時は背伸びをしたかった
同じ歳なのに 君に 大人な君に
何にも縛られてない君に
憧れていた

バイトが終わったら君のバイクを探した
夜中に抱き合って 学校や大人から逃げて

それだけ
その時間が愛しかった

あれからあたしは大人になった

君はあたしを見て気づかなかった
驚いた顔して見てた

みんなで海に行った
仕組まれたかのように2人で夜中の浜辺を歩いた

遠くの花火すらも見えないくらい
歩いた

君と同じようにタバコを吸うあたしを悲しげな顔で見てた
あれからあたしも君のように自由になったのに
君は寂しい顔をして抱きしめた

泣きながら車に乗って帰った
思い出なんて浸るだけで良かったの

君からのメールが来たのわかった
「お前のライター取った」
口実を作った 君の出来レース

もう2度と会わないと誓ったから
思い出とライターと2つを持って
君が早くまた自由になるように 祈った






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