ページ

2011/03/19

せってん

遠くからあなたの声がして
あたしはその瞬間を見逃さないように
あなたを探したんだけどね

あなたは果てしなく遠くに行くから
とうてい追いつけないんです

あたしなんかとはつり合わないから
自分から遠ざけるはずだったの

あなたの幸せだけを願って あなたの影も面影も見ない様にしたのに
あたしはその勇気よりも 自分の素直な気持ちに
真っ直ぐに飛び乗ろうと決めちゃったみたい

縋り付く様に泣いては
まるで天気雨の後の虹のように
何もなかったように突然笑う

そのすべてが手に入れる事はできなくても
僅かな光だけでいいから

弄んでもかまわないから
あたしはここにいるんだと証明できるような
そんなぬいぐるみみたいな

切なさがこの胸を支配する

0 件のコメント:

コメントを投稿